夢現
徒然綴る創作小説のようなもの。ほぼ自己満足。http://sappe.fc2web.com

スポンサーサイト                 

一定期間更新がないため広告を表示しています

: - : - : - : posted by スポンサードリンク :
矛盾点                 
「どうも頭の中でこんがらがっているから、何かお題をくれませんか」
「お題、ですか」
「今日は作業すると思ってもみなかったので、作業道具を持ってきていないのです。新しく作るとすれば、何かアイディアが欲しいなという心境にありまして」
「それじゃあ、この子達を差し上げましょう。ふと思い立って作り上げたはいいのですが、私の思う世界は壮大すぎてこの子達の扱いに困っていまして」
「え、いや、でも私はお題をいただければそれで……」
「どうぞご遠慮なさらずに。私じゃこの子達をこのままお蔵入りにしてしまうだけですから」
「は、はあ……どうも……」

「この二人の関係性なんですが、こういったのがいいかなと」
「ふむふむ。それではこの子達を取り巻く環境というのは……。――その役割の意味とはなんでしょう?」
「やはり、この子はこうした状態にあってこのような性格付けが成されたのだと思うのですよ」
「それよりもこんなのはどうでしょう?その子とこの子が実はこうであって、それによってこれが……」
「そうですか……少しお待ちください、いまいい案が出そうなのです」
「それじゃあ、その役割は世界の各国に一人ずついる、というのはどうでしょう?この子が善で、この子が悪の立場で」
「ですから、少しお待ちください」

「――とまぁ、こんな感じです。私はいつもキャラクターや誰かのセリフが出てきてから話を作るもので……」
「そうなんですか。私はいつも世界観から作っていますね。だからつい熱くなってしまう」

「とりあえずこんなものでしょうか……」
「いいんじゃないんですか? あとはその二人の設定で何を言いたいのか、ということですが」
「そうです、ね」
「なんだかんだ言って私も手伝ってしまいましたね。あとはそちらにお任せしても大丈夫でしょう。はっは」
「とりあえず、がんばります……」

………。



「『差し上げる』と言ったのはそちらなのですから、私に譲渡した時点で手を出さないでいただきたかったのに。考えつかない、と仰言いながらあれだけ案が出てきていたではないですか。ならば簡単に里子に出さない方があの子達のためですよ。以前の子達も、そちらの発想で危うく私の子の世界の摂理が壊れてしまうところでしたから。きっとその子達の物語を創りだすタイミングではなかった、ただそれだけなのだと思いますよ」
: 創作 : - : - : posted by さや :
スポンサーサイト                 
: - : - : - : posted by スポンサードリンク :
<< NEW : TOP : OLD>>